お知らせ
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作成日:2008/08/18
儲かる視点は?財務管理入門/収益性分析【終了】



資本利益率などの比率で評価することにより、規模の違う企業同士が同じ土俵で評価することが可能となります。

●収益性分析

 収益性分析は2つの手法があります。

   (1)資本利益率分析

   (2)損益分岐点分析

 今回は、「(1)資本利益率分析」に注目して企業の収益力を分析してみます。

(資本利益率の基本的理解)

 分析の手法をお話する前に、野球のお話をしましょう。

 A選手とB選手がいます。A選手は安打数100、B選手は安打数50でした。安打数だけ見るとA選手の方が優秀です。しかし、野球の世界では、安打数のみで評価することはありません。皆様もご存知の通り、「打率」で評価されます。

 打率を計算するには「打席数」が必要です。この場合。A選手は500打席、B選手が100打席だったとします。すると打率はA選手が2割バッター、B選手は5割バッターとなり、B選手の方が優秀となるわけです。

 このお話を企業に当てはめてみましょう。企業でいう安打数は「利益」、打席数は「資本」です。「資本(打席)」を元手に「利益(安打)」を稼ぐことになります。そして企業は、「打率」ここでいうと「資本利益率」で評価されることになります。もちろん安打数(利益額)も評価基準としては必要ですが、それにも増して「打率(資本利益率)」が重要視されるわけです。

 なぜこのようなことが起こるのでしょうか?業界には、同業種であっても様々な規模の企業があります。それを総資本額や利益額といった金額だけで判断すると、本当の姿が見えてこないのです。

 例えば、総資本額10億円のA企業と総資本額1億円のB企業があります。

資本の大きさからいえば、A企業の方が優秀という評価になるでしょう。また、A企業の利益額は2,000万円、B企業の利益額は1,000万円であれば、これまたA企業の方が優秀という評価になるでしょう。

 しかし、打率の観点からいえばどうでしょうか?A企業は10億円を元手に2,000万円を稼ぎ、B企業は1億円を元手に1,000万円を稼ぎます。打率(資本利益率)からいえば、A企業は2%、B企業は10%となり、利回りの観点からいえばB企業の方が優秀となるわけです。

 このように規模の違う企業同士を同じ観点で評価するのであれば、資本利益率などの比率で評価する必要があります。それにより、規模の違う企業同士が同じ土俵で評価することが可能となるのです。

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