○株式の相続制限とは
株主が死亡した場合において、【残った株主、役員】にとって、
望ましくない相続人が株主となることを排除することを言いま
す。
○制度の趣旨
会社は誰のモノか、といえば株主のモノです。
しかし、会社は誰が支配するか、ということになると、それは
【残った(生きている)株主・役員】であるという考え方が根底
にあります。
死んだら最後、少数株主はもとより、オーナー一族でも、【残っ
た株主、役員】が団結して株主名簿から排除し得ます。
オーナーが、少数株主の相続による株式の散逸を防ぎ、かつ、自
分の一族の支配をゆるぎないものにしたいと考えるならば、相続
制限制度というのは有効な手段といえます。
たとえば
1)種類株式にして自分の株式は譲渡自由株式にしておく、
2)種類株式として、オーナー以外の株主に、相続人に対する
売渡請求の株主総会決議ができないように議決権制限をしておく。
という方法が考えられます。
メリット・デメリットを理解して、うまく利用してください。