業績が落ち込んでいる時期の事業承継は避けた方が良いでしょうか?
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極端に業績が悪い状況でなければ、承継しても良いと考えられます。
業績が落ち込んでいる時期は、社長にとっては「こんな時期だからこそ、自分が今頑張らなければ」というお気持ちから、承継時期を後に引き伸ばすことになってしまうことがあります。
しかし、業績が悪い時期の事業承継は、基本的にチャンスとして考えても良いと思います。
この時期の事業承継には、以下のようなメリットがあります。
・社長が代わって業績が伸びれば、後継者の手柄となり社内での評価が上がり、社員 さん達からも信頼され、スムーズな承継の可能性が高まる
・後継者自身も成功体験ができ、自信がつく
・人事の刷新やリストラを行う理由付けになる
・だめだった時には、社長が再登場すればよい
業績や資金繰りが悪く、金融機関や取引先との交渉など、現社長でなければどうしてもだめというような状況では、事業承継に適しているとは言えません。