あいさつとは、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」のように、誰かに出会ったときや別れの際に口にする言葉です。職場や仕事での訪問先ではもう少し丁寧になり、「おはようごぎいます」「ただいま戻りました」「お先に失礼します」といった言葉になります。
一概に「あいさつ」といっても、いろいろな「あいさつ言葉」があります。
同じ日本語のあいさつでも、各地の方言や「ちわ−っす」など親しい間柄だけで使われるあいさつ言葉もあります。そして、世界中で母国語による、「おはよう」「こんにちは」「さようなら」があります。それぞれが美しい響きを持つあいさつ言葉です。武器としてのあいさつにするために、あいさつ言葉も工夫してみましょう。「ボンジュールでございます」という一言だけで、相手とのこころの距離をグッと引きつけることができるでしょう。
わたしたちは、このあいさつを日々何気なく行っています。おそらく、あいさつというのは社会生活の単なる慣習にすぎない、という感覚があるからでしょう。そのため、気持ちが落ち込んでいたり、気分が乗らなかったときなど、つい面倒になり、あいさつもしないという人もいるようです。
EQアプローチの観点からいえば、そういった人はビジネスバーソンとしても、また、社会人としても大変な損をしています。なぜなら、あいさつは相手や状況に応じ適切に行えば、他者とのこころの距離を縮めるだけでなく、自分の意思を相手に伝える強力な武器にもなりうるからです。あいさつには、相手のこころを開かせる効果があり、あなたに最高の「得」をもたらす技でもあります。
EQアプローチの観点からいうと、あいさつは、
・社会的マナーであるため、最も容易な「話しかけ言葉」
・相手に対する友好的な意思の伝達
という特徴があるので、
・お互いのこころを開かせる
・組織やプロジェクトチームなどの一員として自らの積極性や意思を周囲に
伝えることで、全体のコミュニケーションを良くし、意思を統一する
といった効果を持ちます。